霊柩車とは、故人を最後の旅路にお送りする特別な車両です。
運転席や助手席のほか、後部には棺を乗せるための可動式レールが装備されています。
特殊な用途に特化した車で、ナンバープレートは独特の緑色。
8ナンバーが目印です。
霊柩車と寝台車との違い
寝台車と霊柩車の違いを見てみましょう。
寝台車は故人が亡くなった場所から安置場所への搬送を担い、霊柩車はその後の火葬場へ搬送を担います。
霊柩車には棺を固定する装置が、寝台車にはストレッチャーを固定する仕組みがそれぞれ備わっているんです。
外見上の識別点としては、霊柩車の前方ドアには「霊柩」もしくは「霊柩限定」と表記されていて、ここを確認することで区別できます。
霊柩車の種類
霊柩車にもいろいろなタイプがあり、大きく以下の4種類があります。
・バス型霊柩車
・洋型霊柩車
・宮型霊柩車
・バン型霊柩車
バス型霊柩車は、親族や僧侶が同乗しやすいため、家族葬によく使われます。
洋型霊柩車は、外車や国産高級車をベースに、シンプルながらも洗練された装飾が施されているんです。
宮型霊柩車は、豪華な金箔や彫り物が目を引くタイプ。
そしてバン型霊柩車は、一見すると普通の車のようですが、実は後部が特別に作られています。
霊柩車を見かけない、その理由
しかし、近年霊柩車を見かけることが少なくなったのはなぜでしょう?
それは、葬儀の形態が変化し、豪華な霊柩車への需要が減少したからです。
現在では、目立たないミニバンタイプの霊柩車が人気を博しています。
一般の車と見分けがつかないため、霊柩車だと気づかれないことも。
かつての霊柩車と言えば、金箔で飾られた派手なイメージが一般的でした。
しかし、今は葬儀の形も変わり、遺族や故人に合わせた寝台車、霊柩車を自由に選べる時代になりました。