「葬式」

なぜ、お葬式をするのか?

心の再生プロセス

お葬式はなぜ行うのでしょうか?
お葬式行う意義は、大切な人が亡くなったことを受けとめ、悲しみを共有し、現実として亡くなった事実を受け入れることです。
そのうえで、新たな生活への一歩を踏み出すための、心を再生させるプロセスでもあります。

お葬式の4つの意義

お葬式は次の4つの意義が考えられます。
(1)文化・宗教的意義
(2)物理的意義
(3)心理的意義
(4)社会的意義
文化・宗教的意義とは、死者を供養し「あの世へ送り出す」ためです。
物理的意義とは、ご遺体を土葬・火葬するという物理的に「遺体を処理する」ためです。
心理的意義とは、葬儀を通じて縁者・関係者が死を受容し、心を緩和させる「死別の悲しみのケア」のためです。
社会的意義とは、死亡届、戸籍、相続手続きなどを通して、社会にその人の「死を知らせる」ためです。

生きる意味を考える

私たちは、生きている限り亡き人を送り、いつかは自分たちも亡くなってしまいます。
亡き人のお葬式に参列することで、そのことを自覚します。
普段の生活において、人の死に触れる機会というのはそうそうあることではありません。
「死」を身近に感じ、「死」について考える機会を与えてくれるのがお葬式でもあります。
「死」について考えることは、「生」について考えること。
お葬式には、「死」と「生」の大切さを考えさせてくれる、そんな役割があります。

大切な機会

「お葬式」は、どんな形でもいいと思います。
お葬式は、故人・喪主・家族・親族・ご縁のあった人たち‥‥すべての人たちを幸せに導くための儀式でもあります。
どんな形のお葬式でも「命の重さ」を知る機会になり、日頃忘れがちな「命の大切さ」や、「大切な人が生きてそばにいてくれる喜び」を再確認することができる機会です。
「お葬式」は、そんな大切な機会であることを胸にとどめていてほしいと思います。

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