経営戦略

ウーダループ②

今回は「OODAループ思考[入門] 」入江 仁之(著)を参考に、ウーダループについてもう少し詳しく書きます。
前回、OODAは、観察(Observe)→状況判断(Orient)→意思決定(Decide)→実行(Act)と紹介しましたが、こちらの書籍では分かりやすく「みる」「わかる」「きめる」「うごく」と書かれていました。
これからは、その言葉でOODAループを見ていきます。

OODAループ思考

OODAループはアメリカ空軍大佐のジョン・ボイドが提唱した、敵に先んじて確実に勝利するための基本理論です。
その後、OODAループは戦略、政治、さらにビジネス、スポーツまで広く活用され、「どんな状況下でも的確な判断・実行により確実に目的を達成できる一般理論」として欧米で認められるようになりました。
現在、シリコンバレーを中心にビジネスエリートが好んで使う思考法となっています。
OODAループはどんな状況でも使える、スピードに主眼を置いた思考法です。

OODAループ思考が速い理由

①「フレームワーク」だから、やるべきことが明快
②「直観」で行動するから、不要なプロセスを端折れる
③「気づける」から、ピンチやチャンスを見逃さない
④「意味づける」から、行動する理由を探す必要がない
⑤「効果起点」だから、役に立たないことは一切しない
⑥「主体的」だから、誰かではなく自分の最善策になる

OODAループの5つのプロセス

人は誰でも、何かを見て理解し、判断して行動し、その結果を見直します。
つまり「みる」「わかる」「きめる」「うごく」「みなおす」という基本のプロセスそのものは、けっして特別なものではありません。
カギを握るのは「ショートカット」です。
5つのプロセスからなる基本の型を理解したうえで、状況に応じてそのいくつかを省略するのです。

出典元:https://iandco.jp/ooda/thk/

OODAループでは多くの場合、「みる」「わかる」「きめる」「うごく」「みなおす」をフルセットで回すことはほぼありません。
「みなくても、わかる」「きめずに、うごく」といったショートカットのパターンを、状況や問題に応じて駆使します。
だから速いのです。
OODAループは「こういうときにはこうする」の引き出しを増やして、多くの場面で対処できるようにするための思考法でもあります。

次回は、基本の5つのプロセスを1つずつ見ていきます。

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