「司会」

葬儀ナレーションの一例②

今を生きる

縁深きご縁をいただきました皆様と共に、
在りし日の故○○○○様を、今一度お偲びさせていただきます。

今を生きる!そんな生き方を主人に見せてもらったかな・・・。
と、夕べふと思ったんですよ。

常に明るくて、考えてもどうにもならないことは、考えない!
病の床でそう言っていました。
それって凄いな!とやっぱり思うんです。
今をしっかり生きないと、未来なんてないですよね?
今をしっかり生きるから、先につながる。
今をしっかり生きるから、未来につながる。
だから、今を生きた主人の人生の結果が、
昨日から来てくださった沢山の弔問者の方々だったんだな~~。
と、改めてそう思いました。

賑やかに送って欲しいと願っていた○○様。

今日の葬儀は、棺桶の上に座って皆に見送ってもらうのを見てるから!
ご本人がおっしゃられた言葉です。

○○様、懐かしいお顔の方はいらっしゃいますか?

お祭りが大好きだったこと。
同級生が集まって賑やかにお酒を酌み交わしたこと。
またね!の集まりを楽しみにしていたこと。

今、皆様の偲ぶ心が、旅立つ方の足元を照らし、
これより歩く旅路が安らかでありますようにと、心からお祈りさせていただきます。

自分がもう、この世からいなくなる・・・。ということを受け入れていた人だったと思います。
喪主(奥様)は何度もご主人(故人)の生き方を尊敬する言葉をおっしゃっていました。
人間が最期に残せるものは、お金でも財産でのなく「生き方」だけかもしれません。
そう感じる取材でした。

 

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