「司会」

聞き取りやすい声

「聞き取りやすい声」とは?

私たちは普段からさまざまな「声」を聞いています。
声は、人の印象を決める要素の1つといわれています。
今回は、「聞き取りやすい声」について、ポイントと練習方法について書きます。
一般的に相手に心地よく聞こえる声の高さは、「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド」の「ソ」の音だといわれています。

「聞き取りやすい声」の5つのポイント

1.姿勢を正しくする

腹式呼吸をするためにも姿勢は大切です。
楽な姿勢で肩の力を抜き、背筋はきちんと伸ばして座りましょう。
目線はまっすぐ前に向くようにした方が声の通りが良くなります。

2.「アイウエオ」の母音を意識する

発声練習で行ったように、母音を意識した発音を心掛けることで、言葉がハッキリして聞き取りやすくなります。出だしや途中だけではなく、言葉尻もきちんと発音するように気をつけましょう。

3.効果的に「間」を取る

適度に「間」があると、それが句読点のような働きをして、話の区切りを把握する手がかりになります。
また、相手があいづちを打つタイミングとなって、話のリズムを作ったり、頭の中を整理したりと、話をよく理解するための手助けになります。

4.自分の声を録音して聞いてみる

スマートフォンの音声メモ機能やレコーダーで自分の声を録音して、聞いてみるとよいでしょう。

5.落ち着いた気持ちで話すようにする

最も大切なことです。
特に、クレーム応対の時などは気持ちが焦ってしまって、早口になりがちです。
まずは深呼吸して気持ちを落ち着けてから、話し始めるようにしましょう。

「聞き取りやすい声」の練習方法

毎日、少しずつでいいので、練習を習慣にしてみてください。
少しずつ話し方を意識するようになり、努力し続けることで、変化が見えてきます。

1.発声練習

発声練習は、続ければ大きな効果を実感することができます。
特に「アイウエオ」の5つの母音をきちんと発音できると、それだけでも聞き取りやすくなります。
まず、大きなあくびをして、口とのどを最大限に広げます。この状態が最も「口とのど」が開いた状態だということを意識しながら、ア~オまで発音してみましょう。
「アイウエオ」から始めて「イウエオア、ウエオアイ、エオアイウ、オアイウエ」と順番に発声します。
ア行ができたら、次はカ行、サ行、タ行…と発声し、ワ行まで頑張りましょう。

2.腹式呼吸の練習

発声する時は、「おなかから声を出す」ことを意識しましょう。
腹式呼吸のやり方をマスターすれば、よく通る声を自然に出せるようになります。
腹式呼吸は、息を吸う時におなかがふくらみ、息を吐く時にへこみます。
おなかに手を当てて、おなかで呼吸する感覚を確かめながら練習してください。
腹式呼吸ができるようになったら、おなかの緊張を意識してロングトーンで声を出す練習をおすすめします。
ロングトーンに余裕が出てきたら、ぜひ「笑声」にもチャレンジしてください。
笑声とは、声から笑顔が想像できる話し方のことです。

3.早口言葉の練習

早口言葉は、滑舌をよくするのに大変役に立ちます。
でも最初から速く発声する必要はありません。
むしろ初めはゆっくりと、1音1音をハッキリと話せるように練習してみてください。

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