「葬式」

お葬式に使うお花

お葬式に欠かせないものの一つがお花です。
通夜や葬儀に用いられる花にはさまざまな種類があります。
そのおもな5種類「供花」「枕花」「花輪」「献花」「祭壇のお花」を説明します。

供花

読み方は「きょうか」です。
供花とは、故人の供養のためにお供えする花のことをさします。
ご葬儀で故人やご遺族へ弔意を表す意味があります。
お供物などと同じように、祭壇に供えます。
供花は、お別れの花ともいわれ、一部の花は、最後のお別れのときに棺の中に入れられます。
遺族や親戚を初め、生前に故人と親交のあった人や会社、団体などが、お供えします。

枕花

読み方は「まくらばな」です。
枕花とは、通夜の前から亡くなった人の枕元に飾る花のことです。
故人の魂を鎮め、遺族の気持ちを落ち着かせてくれる意味もあるので、白を基調とした淡い色目の生花を飾ります。
枕花を供えることによって、故人への哀悼の意をしめします。
枕花も供花の一種であり、特に近しい親族や友人が贈ります。

花輪(花環)

読み方は「はなわ」です。
花輪は、社葬など規模の大きな葬儀で、祭壇の隣ではなく主に葬儀場の入り口付近に飾られます。
外に置かれるため、造花であることが多い点が特徴です。
故人を偲んでお通夜・ご葬儀で飾られ、供花と同じ意味合いを持つ花です。
贈り主は、遺族または会社や団体が多いといえます。
地域にもよりますが、最近は、用いられることが少なくなっています。

献花

読み方は「けんか」です。
献花は、キリスト教の葬儀で扱われる花のことです。
葬儀やお別れ会で弔意を表しつつ、故人に花を供えていくことをいいます。
花祭壇の手前に「献花台」が用意され、列席者が一本ずつ献花します。
仏式の葬儀で行う焼香と同じ意味があり、キリスト教式や無宗教形式の葬儀では献花で故人へお別れの気持ちを伝えます。

祭壇のお花

近年、花祭壇とよばれるお花だけの祭壇も増えています。
また、白木祭壇の場合でも、祭壇の両脇や遺影写真の周りをお花で飾ることも多くあります。
通常、祭壇の花は、喪主が手配します。

祭壇のお花も、お供えのお花も、重要なのは、故人へのお悔やみや感謝の気持ちです。
しかし、宗教宗派や地域の風習、故人との関係にふさわしいお花を飾る必要があります。

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