「葬式」

葬儀と告別式

「葬儀」とは?

”葬儀とは、狭い意味での「葬儀式」=「葬式」を指しますが、広い意味では「葬送儀礼」の略ですつまり臨終から死後の喪に至るまでの、死別に出会った人が営む、悲しみ、葬り、そして悼む一連の儀礼のことを表します。” (葬儀概論 抜粋)

故人の冥福を祈って成仏祈願を行う儀式のことで、僧侶を招いて遺族や近親者とで行われます。
故人との別れの場として大切な意味があり、日本では宗教的な儀式の意味合いが強いとされています。
葬儀の内容は故人が信仰していた宗教によってこまかな部分は違いますが、故人の死を悼み、極楽浄土や天国へ送り出し、遺された側がその死を受け止め、お別れをするための心の整理をする行為である点は共通しています。

「告別式」とは?

告別式とはその名の通り、別れを告げる儀式です。
葬儀と混同されることが多いですが、告別式は葬儀の後に行われるもので、別れを惜しむ参列者のための儀式といった意味合いが強く、喪主が中心となって行います。
告別式の役割として、3つのことが挙げられます。
1,故人生前時の社会的・対人的関係を確認すること(社会と世間)
2,遺族の故人生前時、また逝去時の社会的・対人的関係の確認や更新(表明と謝意)
3,社会から故人・遺族に対する追悼、感謝の念を伝えること(報謝と表彰)

「葬儀」+「告別式」⇒「お葬式」

つまり、葬儀とは宗教的な儀礼儀式であり、告別式は社会的な別れの儀式です。
一般的な仏式の葬儀の流れを例に挙げると、僧侶の読経、引導作法、戒名授与など焼香前の儀式が「葬儀」であり、親族や一般会葬者の焼香や出棺前の献花が「告別式」です。
そして、「葬儀」と「告別式」を合わせて省略した言葉で、丁寧に「お葬式」と言います。
現在では、葬儀と告別式を同日にあわせて行い、総称して「お葬式」と呼んでいることが一般的です。

ひとくちに「葬儀」と言っても、さまざまなシーンを表すことがありますので、注意が必要です。

ここでは、広く「葬式」についての情報を少しずつお知らせしていきます。

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