「終活」

終活のための十か条①

1,「自分の体の声に耳を傾ける」こと

からだはちゃんと「おかしいぞ」と教えてくれますから、まずは、普段から自分のからだの調子を知る。
そして、「変だな」と感じたら、かかりつけ医に相談するといった流れを自分で作っておくことが大切です。

2,「かかりつけ医をつくる」こと

日頃から、からだの状態を診ている医師がいれば、認知症の兆候ができた時に、真っ先に気づいてくれるかもしれません。
要介護認定を取るときや、更新をする時の意見書には「かかりつけ医」が必要です。
かかりつけ医がいなかったために、要介護認定を申請するとき、医師の意見が用意できなくて困ったという話はよくあります。
そして、亡くなった時にかかりつけ医がいなければ、死亡診断書が書けないので警察を呼んで検死を受けなければなりません。

かかりつけ医を見つけるポイント

① 遠くの大病院よりも近くの診療所で
② 相性のいいドクターを選ぶ
③ わかりやすい言葉で説明してくれる医師
④ 新しい医療を勉強している医師

3,「介護保険を知る」こと

介護というのは突然やってきますから、役所や地域包括ケアセンターから介護施設についてのパンフレットをもらってきて、流れだけはなんとなくでもいいので、覚えておきましょう。
ケアを受けるということは、別の見方をすれば、見守りが厚くなるということです。
ヘルパーが週に1回入るのであれば、残りの日はどうするのかを考えることが出来るようになります。
こうしてネットワークを広げていくことは、安心感に繋げることになります。

4,「行政のサービスを使いこなす」こと

医療に高額制度があるように、介護保険の利用料も、収入によって利用料を少なくする「高額サービス費」という、支払いの上限を設けた制度があります。
しかし、日本はすべてが申請主義なので、知らなければ、利用することが出来ません。
そのため、情報を自分で調べたり、相談したりすることを習慣にしておくのが良いでしょう。

5,「成年後見制度を知る」こと

認知症の人は、これからさらに増えていくと予想されています。
認知症になった場合、いちばん困るのは、お金の管理です。
それを支援するために、12年前、介護保険と同時に、この制度が作られました。
詳しくは、地域包括ケアセンター、社会福祉協議会の成年後見センターに問い合わせましょう。

6~10は次回にいたします。

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