コスト削減

コスト削減の手順

企業が利益を高めるために取り組んでおきたいのが「コスト削減」です。
とくに、売上が減少している場合、利益確保のためにすぐに取り組めるのはコスト削減です。
今回は、コスト削減の手順について書きます。

1.現状の把握

現在かかっているコストを把握することが最初にすべきことです。
現状のコストを正しく認識していないと、どの項目をどれくらい削減するかなどの具体的な目標を立てることができません。
まずは現状の発生コストの全体像を把握しておき、月々どの項目にどのくらいの出費が発生しているのかを確認します。
そして、すべてのコストを洗い出して、各コストの中身を明らかにします。

2.目標値の設定

現状の発生コストを把握できたら、具体的な削減目標を定めます。
注意しておきたいことは、どの項目をいつまでにどれくらい削減するのかという時間軸に沿った目標を定めることです。
ただ何となくコスト削減に取り組むのではなく、現状から実現できそうな数値を定め、決められた期間までにどれくらい達成できたのかなど、効果の検証にも役立つような目標の設定が大切です。

3.削減プランの作成

具体的な目標値を設定したら、目標達成のための削減プランを作成します。
削減プランは、プラス効果だけでなくマイナス効果まで考えて作成していきます。
また、必要なコストと不要なコストとを仕分け、それぞれの削減する項目に優先順位をつけておくことです。
大きな削減幅が見込める項目は優先順位を高めに設定しておき、削減幅が小さい項目は優先順位を低めに考えておくことで、より効果的なコストダウンの実施につなげることができます。

4.プランの周知

次に、削減プランを社内に周知します。
担当者だけでは、社内全体のコスト削減をすることはできません。
ポイントは、現在かかっているコストと目標値を提示し、削減プランを示すことです。
必要性が理解できると、取り組みがスムーズです。

5.プランの実施、結果の分析、検証・改善

社内全体への周知ができたら、削減プランを実施します。
さらに、結果の分析や検証に取り組み、さらなる課題を見つけて改善します。
つまり、「PDCAサイクル」を回すことです。
(PDCAサイクルについては、以前のブログ「業務改善のPDCA」で書きました。)
結果の分析と検証は、期間を決めて、定期的に行うと状況を把握しやすくなります。
成功・失敗にかかわらず「PDCAサイクル」を回して、削減プランの質を高めていくことが重要です。

社員がコスト削減の成果を実感すれば、自然と企業全体が利益体質に変わっていきます。
「コスト削減」の良いサイクルを作り上げるには、手順にそって適切なプランを作成することが大切です。

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